SORANORINGO

詩と日々。

空の味

 

空をなつかしく思う時

小さく光った味がする

 

小さな頃をなつかしく思う時は

甘くしみこむ空の味

 

空をすくうためのスプーンなんて

とっくにないけど

思ってたほどさみしくない

 

透明な問いから生まれた

小さなスプーンよりも光るもの

手の中で静かに歌いはじめる

 

日々を甘い味に変えていく

金色の歌

 

その中に

きっと君はいるんだろう